行政書士試験は、300点満点で180点取れば合格する試験ですが、なかなか180点を取ることは難しいです。
私は、一年目の試験では172点で不合格、奮闘して二年目の試験で、236点で合格しました。
一番うれしかったのは、二年目の記述満点です。これは伊藤塾の講座で注目されていた判例がそのまま出たというラッキーも重なっています。
行政書士試験では、新制度になってからそれほど日が立っていないので、過去問の積み重ねがありません。
行政法はまだましですが、民法は毎年9問しか出ないため、あの広い範囲において、全く触れらていないテーマがまだあります。
よって、他の資格試験のテキストで勉強することが、行政書士試験に合格する近道だと思います。
ということで、私が勉強したテキストをご紹介します。
・憲法
憲法はなんといっても、司法試験のテキストが最強です。その中でも秀逸なのは、やっぱ辰巳シリーズですね。
非常に詳しいですし、まとまっていて分かりやすいです。
条文・判例スタンダード 憲法 辰巳出版
・民法
民法は条文の理解が非常に大切なので、理論的なことは司法試験のテキストが役に立ちます。やはり辰巳です。図表も沢山あってこれをまとめるだけでも実力となります。
さらに、演習は広い範囲での蓄積が多い公務員試験用のテキストを何周かするのが良いですね。
条文・判例スタンダード 民法 辰巳出版
公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 民法 実務教育出版
・行政法
行政法も論理が必要な個所なので、辰巳シリーズは役に立ちます。
ただ、行政書士試験の過去問も結構蓄積されているので、その問題集も良いです。
条文・判例スタンダード 行政法 辰巳出版
行政書士ハイレベル過去問・予想問 行政法 早稲田経営出版
・商法・会社法
この分野は行政書士試験の過去問は、全く使い物になりません。といって、司法試験のものは非常にオーバースペックなので、司法書士試験の物が良いと思います。
ケータイ司法書士シリーズでもよいかもしれませんが、ちょっと簡単すぎますので、以下のものを使いました。
伊藤塾 うかる司法書士 必出3300選 会社法・商法・商業登記法編 日本経済新聞出版社
もちろん、これは参考にしかならないでしょうが、ご自分に合った参考書、問題集に出会うまで、探しまくる必要もあるかもしません。
択一の試験のレベルは、行政書士も司法書士も司法試験も変わらないと思いますので、ちょっと上の資格試験のテキストで勉強した方が、実務家になってからも使える知識を仕入れることができると考えます。
受験生の皆さま、頑張ってください!